令和7年度大阪産業教育振興協議会 研究協議会(講演会)を開催しました。

令和7年7月4日(金)興國高等学校メモリアルホールにおいて、令和7年度 大阪産業教育振興協議会 研究協議会(講演会)を開催しました。
当日は、14時からの令和7年度大阪府工業校長学校長会に引き続いての開催となり、35名の先生方にご参加いただきました。

興國高校 メモリアルホール

講演会に先立ち、当協会会長の草島葉子興國高等学校 理事長 校長より、ご挨拶をいただきました。その中で、本年度も、総会に代わり書面審議という形をとり、その結果、令和6年度の事業報告・決算報告、令和7年度の事業計画・予算計画と役員につきましての承認を報告していただきました。

挨拶 草島葉子会長

さて、本日の講演は、「ダムパークいばきたの整備  ~日本最長420mの歩行者専用吊り橋の設計から施工まで~」がテーマです。ダムパークいばきたとは、茨木市北部の安威川ダムの建設にともない整備された公園です。


講師は、茨木市都市整備部 北部整備推進課 課長代理兼ダムグループ長 柴田昌和様、Gravity Park ibaraki株式会社 代表取締役 David Scott様、株式会社ブリッジワン 代表取締役社長 日越忠男様 の3名です。
まず、柴田様からは、民間の力を活用し、治水だけでなく、住民が自然・歴史・スポーツに親しむことのできる公園としてのコンセプトにつきましてご教授いただきました。

茨木市 柴田昌和様

続いて、ニュージーランド出身のScott様からは、これまでの経験や研鑽を活かされ、吊り橋の個性的で機能性に富んだデザイン、五感を味わえるアクティビティの数々による大人が楽しめるレジャー施設としてのコンセプトについてご説明いただきました。

Gravity Park ibaraki株式会社 David Scott様

最後に、吊り橋の設計と施工を担当された日越様からは、特に、デザイン性・機能性を踏まえ、Ⅴ字型に設計した主塔を施工する工法や移動式足場の導入など、ものづくりに対する一貫した考えや熱い情熱を伝えていただきました。

株式会社ブリッジワン 日越忠男様

参加された先生方からは、「エリアマネジメントの重要性や意義がよく理解ができた、生徒たちにも学ばせたい。」「ダムパークいばきたは、行政と民間、さらに設計施工業者との優れた協働の賜物であることが実感できた。」「ものづくりを通じ挑戦する気持ちや心の豊かさをしっかりと伝えていただいた。」といった声を聞くなど、有意義な研究協議会(講演会)となりました。