平成30年度 第2回講演会 「産業教育に関する講演会」
日 時 : 平成30年11月30日(金)
14:00~15:30
演 題 : 「危機管理とリーダーシップ」
~ソーシャル・リスクマネジメントの展開~
講 師 : 関西大学 社会安全学部教授 亀井 克之 先生
(株式会社 アドバンスクリエイト(保険市場)取締役、
日本リスクマネジメント学会 副理事長)
概要 : 「危機管理とリーダーシップ」の演題で、①大阪北部地震時におけるリーダーの決断 ②リスクマネジメントの考え方 ③ビジネス事例からという3本柱の内容でありました。
高校や大学におけるリスクは、①事故災害 ②学生問題 ③教職員問題 ④入試関連 ⑤保健衛生問題 ⑥キャンパス内の犯罪 ⑦コンプライアンス ⑧情報セキュリティ ⑨海外関連 のリスクが特定される。
現代的リスクとして、目に見えないリスクへの対応が必要であり、SNSの怖さ、評判の拡散の怖さがあり、メンタルヘルスについても気をつけなければならない。
危機管理マニュアルは、特定されるリスクに対応したマニュアルが用意されているが、訓練を重ねて、魂の入ったマニュアル策定が重要である。
「決断」をリスクマネジメントの原点であるとすると「決断力」を支えるのが「リスク感性」である。この「リスク感性」を向上させるには、異文化に触れる (まったく異なる立場の人との交流)、芸術に触れる、決断に触れる(名経営者。歴史上の人物がどう決断したか)ことである。