令和5年度 大阪産業教育振興協議会 研究協議会(講演会)を開催しました。

7月7日(金)大阪府教育センター第8研修室において、大阪産業教育振興協議会主催の研究協議会(講演会)を開催しました。
会員の高校に加え、教育委員会からもご参加いただき、総勢35名の参加となりました。
開会にあたり、会長の興國高校校長の草島葉子先生からは、ビデオ映像により挨拶をしていただきました。
さて、今回の講演会では、講師として、前比呂子先生をお迎えしました。
前先生は、西成高校、金剛高校、市岡高校で校長を務められ、退職後は、追手門学院大学で教授として教鞭をとられました。
講演テーマは、「つながる力を育てる反貧困学習」です。
講演では、貧困率の動向、ひとり親世帯での高さなどのデータを用いて、我が国の貧困の状況や貧困が子どもたちの教育や将来などの及ぼす影響などについて、ていねいにわかりやすくご教授いただきました。
特に、子どもたちは、貧困により「自己肯定感:self-esteem」や「自己効力感: self-efficacy」をなくしており、その貧困の連鎖を断つために、学校が行うべき、役割について示していただきました。
1つは、「つなげる」支援で、地域の関係部署との連携、校内での居場所つくり等です。
もう1つは、「育てる」支援で、「自己肯定感」「自己効力感」の醸成、NOが言える力、SOSを出す力等です。
大阪の高校には、経済的に厳しい家庭に育つ子どもたちが多く在籍しています。
誰一人取り残さないために、各校での「反貧困学習」が充実していくことが期待できる講演会となりました。

草島葉子 会長 挨拶

講演会場の様子

西野田工科高校 谷 通弘 准校長先生 謝辞